2015年3月27日金曜日

Sherline購入記③


今回は購入したSherlineのCNC-readyフライスを実際にCNC化していきます。

CNC-Readyパッケージは購入すると、各軸にNEMA#23フレームのステッピングモータを
取り付ける事の出来るマウントとカップリングがついてきますので、フレームサイズの合うモータとドライブ基板があれば簡単にCNC化する事ができます。



配線や取り回しが楽なので、OriginalMind製の両軸ステッピングモータとTRA100を取り付ける事にしました。スピンドルのドライブ機能は当面使わないので、各軸用のステッピングモータだけ配線します。


ネジの締結穴は4つ開いてますが、1つは配線の纏めに利用しちゃいますので、中強度のロックタイト併用で取り付けました。モータの軸端の片方はフライスの軸に固定し、反対側の軸端には手回し用ハンドホイールをつけます。

このSherlineの零点調節機能のついたハンドホイールは、目盛が付いた赤のカラーにツールアクセス用の穴が開いているので、ここからセットスクリューを締める事が出来ます。
しかし3つの内1つだけ、セットスクリューに六角レンチでアクセスできないモノが混ざっていました。どうやら穴あけ位置の精度が悪かったようで、レンチが真っ直ぐ入りません。


仕方がないのでバラして穴を拡張。


ちょっとトラブりましたが、3軸にモータがつきました。

動作確認のために、実際にちょっと動かしてみます。
TRA100とPCを接続してUSBCNCを立ち上げます。
Sherlineのフライスはリードスクリューのピッチが1mmなので、設定画面で各軸のパルス数の値を以下のように設定します。正しく設定されていれば、jogの1mm送りで綺麗に一回転するはずです。









無事回転!

これでNCプログラムを走らせる準備が整いました。

2015年3月15日日曜日

Sherline購入記②

届いたSherlineの旋盤とフライスを開梱するとこんな感じ。
輸送中のダメージを防ぐためにバラバラになっているので、アセンブルする必要があります。
組み立てに必要な工具とボルトは付属してました。ちなみに必要な六角レンチは米国機械にありがちなインチ系なので、メートル系の六角レンチでは組み立てられません、紛失に注意が必要です。
組み立て方や注意事項は同梱のAssembly Guideの他、HPにも載ってますので、それらを見ながら組み立てていきます。

フライスを組み立てるとこんな感じ。一部フライスリードスクリューカバーが新しく追加されている部分は、説明には書いてなくてオヤ?と思いましたが、難なく組み立てられました。


旋盤の方はデフォルトはフェイスプレートが付いてますので、セットで購入した三つ爪チャックに交換しておきます。チャック開閉用のトミーバー(ただの棒です)が付属しているので、それをスピンドル側のピン穴に引っかけて回します

フライスはスピンドルユニットは組み立て済みでしたが、旋盤の方はスピンドルユニットも組み立てます。余談ですが、Sherlineのフライスと旋盤は同じスピンドルユニットを使っているので、相互に交換するが出来ます。万が一片方が壊れた時は、とりあえずはもう片方のものと交換すればそのまま使えます

2つ並べて机に置くとこんな感じ。丁度良いサイズ感でまずは一安心。

2015年3月13日金曜日

Sherline購入記①




 少し前の話になりますが 、家に導入する工作機械を色々と検討した結果、最終的に Sherline Products のフライス盤と旋盤を買うのが良いんじゃないか、という結論になりました。CNCルータも色々と作れますけど、板モノ以外の切削は少し不得意ですし、結局軸物は必須なので旋盤は別に欲しい、となると欲しいのは使いやすいフライス盤と旋盤?
となったのが理由です。

 小型というとMr.Meisterサカイマシンツールがホームセンターにも置いてありますが、Sherlineは以下の点が気に入りました。

①手ごろ
 かなり小型の造りで机に置きやすいサイズ感。手ごろな値段でオイル給油口やバック 
 ラッシュ調整、リードスクリューカバーなど便利な機能も備えています。スピンドルは
 DCモータで変速が簡単、パワーは十分、100Vで動くなど文句無し。
 黒塗りなのも個人的にgood。

②カスタマイズが自由
 昔から改良を重ねているだけあって、アクセサリー群が豊富です。バイスやクランプ
 システムの他、チャックやロータリーテーブルもあります。
 特にスピンドルは元々のモールステーパ(MT1)仕様では無く、ER16ツーリングシステム
 仕様も選べるのがポイント高いです。

③CNC化が容易
 これが決め手、CNCフライスに改造しやすいCNC-readyパッケージが用意されて
 います。CNCフライスシステムそのものも買えますが、その場合ドライブ基板やPCも
 セットで購入しないといけません。



というわけで、自分のニーズには凄く合っていたので早速購入することに。一応個人輸入みたいになりますが、注文はオンラインショップサイトで出来るので簡単です。世界中に発送してくれるので、ちゃんと日本も選べます。支払いもクレジットカードが選べるのであっというまに終了、あとは到着を待つのみです。
ここまでは順調

・・・と思いきや、次の日にメールが。どうやら国外発送の場合、ある程度大きな額での支払いはカードでは出来ないそうで、指定口座に送金してほしいとのこと。仕方がないので、ちょっと面倒な国際送金で支払います。手数料を余分に取られましたけど、さあこれで待つのみ!・・・かと思いきや今度は通関で引掛かりました。
通関でストップ


 当初の見積もりのUPSではなくDHLで発送になったので、送料が安くなったのは良かったのですが、あまーり良い噂を聞かないのでちょっと不安に。

更に3日ほど待って・・・
 無事到着!

ちなみに、きちんと関税がかかったらしく配送に来た方に請求されました。
1万円くらいでしたが、あらかじめ教えておいて欲しかったなぁ・・・。